キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾目が見えなくなったことを、ムギさんは(チワワ女子 推定12歳)どう思っているの?実例ご紹介🐾

人間と共に暮らすどうぶつたちも、長生きの時代になってきました。
長生きすれば、当然どうぶつ達も老いと直面します。
痴呆、難聴、足腰の衰え、視力の低下など…
こうしてあげてみると、私達人間の症状とよく似ていますね。

でも、その子を愛していればなおさら、私達は彼らの老いを見たくないし、

向き合う時、悲しく不憫に思えるものです。

 

では、当の本犬(猫)たちはどう思い、
私達にどうしてほしいと思っているのでしょうか?

もちろんどうぶつ達も、私達と同じように100頭いたら、
100頭りの考えがありますが、今日ご紹介する元保護犬のチワワ、
とても気丈な女の子の事例から、彼らの考え方、感じ方をみていきたいと思います。

 

U家に来て4年目を迎えたムギさんとは、3年前にもセッションをしています。
その当時のムギさんのことから、記します。

 

写真で見ての通り、ムギさんはとても器量の良い女の子です。
本犬もそれをちゃんとわかっていて、U家に迎えられてからというもの、
真っ先にお母さんに抱っこしてもらえる特別な犬となりました。

U家は、犬が3頭、猫が4頭、人間は、息子さんのご家族と同居―今どき珍しい大家族なのです。
それも積極的に保護っ子を迎え、いつでもどうぶつファースト、
しかも家族全員が同じ考えという、どうぶつ達にとって楽園のようなご一家です。

 

そんな中でも、ムギさんが特別な犬になった理由は、彼女の過去にありました。

U家に来た当初、長年放置されたらしい膀胱炎が重症化していました。
排尿する度に、痛みで叫び声をあげるような状態だったのです。

また普段は明るく気丈で人のことも好きなムギさんですが、
一緒に寝ている時、人間が寝がえりをうつと、物凄い形相で腕を噛んでくるという、
不可解な行動もありました。

Uさんは、こんなに膀胱炎が酷くなるまで放置されるのだから、
きっと、辛いことがあったに違いないと思っていたのです。

 

リーディングしてみると、いつも夫婦喧嘩が絶えない殺伐とした家にいる
ムギさんの姿が見えてきました(U家に来る前の家)そしてあろうことか、
何かあると犬たちにあたっているのです。特に夫の方が、奥さんが可愛がっている犬に対し、
嫌がらせのようにあたる姿がみえてきました。それは次第に、不意の激しい暴力となっていきます。
ベッドや壁に向かって、ムギさんを放り投げたりしているのでした。

寝ている時人間が寝がえりを打つと、腕に向かって噛みついてくるのは、
まさに、その時のトラウマが原因だったのです。

熟睡している時、自分に向かってくる力(寝返り)を感じると、
いつも不意打ちだった暴力の恐怖へ、フラッシュバックしてしまうムギさん。
そこで咄嗟に、自分の身を護るうため、腕に噛みついてしまうのでした。

 

「聞くのが怖い気もしたけれど、ムギが話してくれるならば聞いてあげたい。
そして、心の傷を癒してあげたいと思っていましたが…
ムギ、本当に辛かったね。よく頑張ってきたね」

3年前のセッションの時、Uさんはムギさんを胸に抱きしめ、
ポロポロ涙を流していました。

ムギさんのそんな辛い過去を知ったこともあって、
Uさんの可愛がり方(溺愛ぶり
(^^;))に拍車がかかっていったのです。

 

ずっと幸せに暮らしてきたムギさんでしたが、今年になって、突然視力を失ってしまいました。
病名は、「突発性後天性網膜変性症候群」というものです。
残念ながら、視力が戻ることはないと告げられました。

 

U家の犬や猫たちは、リビングの、それも一番良い所に居場所を作ってもらっています。
ソファーにはクッションやフリースが敷いてあり、
1人になりたければ、
扉の開いたケージに入って休むこともできます。

今やU家の小さな女王様となったムギさんは、いつもソファーの高い所や良い場所に
陣取っていたのですが、視力を失ってから、それができなくなってしまいました。

ソファ―周辺でウロウロしているムギさんを見ると、不憫に思えてならないUさん。
ムギさん自身はどう思っているのか?また他の子たちは、
ムギさんをどう思っているのか知りたいと思ったのです。

 

早速ムギさんにコンタクト取ってみると、ソファーの下に寄りかかり、
座っている姿で出てきました。こんな風に目が見えなくなっても、
この部屋にいる限り、とくに不安はない。何かあればお母さんを呼べばいいし、
大体の間取りは頭の中に入っている。そして、今ではだいぶ慣れてきた感じ。
ソファーの上に飛び乗れなくても、この場所にいて、
私のスタンスやポジションを、いつも示していたい…そんなことが、伝わってきました。


ムギさんは気持が強く、天性の明るさも持っているので、お話しもしやすい子です。

「こんにちは。相変わらず、ムギさんは強くて迷いのないエネルギーですね」と話しかけてみました。

するとすぐに、ムギさんらしい答えがかえってきました。

「あら、そうね!だって、おきてしまったこと(視力を失ったこと)は仕方ないじゃない」

「そんな風に言ってくれると、お母さんは安心しますよ。目が見えなくなって不安はないですか?」

また即答でした。

「ないわ。不満なら結構あるけれど!」

どんな不満があるのか聞いてみると、これまたムギさんらしい答えなのです。

「見えていた時は、他の犬たちの細やかな動きがよくわかったから、
それに対してすかさず反応できたけれど、今は気づくのが遅かったりして、
後手後手になってしまうの。そんな時イラッとしたり、出遅れてしまった!と思ったりするの。
それから、リビングから外には、走って行けないでしょ。(玄関まで走っていけない)

1番にお出迎えできないのよね(他の子に、負けた感がある)」

 

ムギさん自身の口からこうして気持ちを聞いて、私の頭の中には、
今までセッションした子たちとの共通点が浮かんできました。

どうぶつ達は、私たち人間が思うほど悲しんではいないということです。

静かに受け止め、今ある状況・状態で楽しめること、可能なことをしようと考えているのです。

そしてムギさんも言うように、どうぶつ達は、私達人間よりずっと
五感で感じる力を持っています。髭で感じる空気の振動や聴力などをフル活用し、
機能しなくなった臓器をカバーしているのです。

優しい性格だったり幼い個体は、時に不安を訴えてきたりもしますが、
悲嘆にくれて嘆き悲しむ子は、今まで
1頭もいませんでした。

 

では私達は、愛する子が老いて、目が見えなくなった、耳が聞こえていないようだ、
関節が固くなって歩けない…そんな症状が出てきたとき、どう接してあげればいいのでしょうか?

それは、次の質問のムギさんの答えの中にあります。特に、多頭飼育の方は必見です!

「目が見えなくなったことを、他の子達はどう思っているのかな?また、ムギ自身はどう思っている?」

ムギさんは、待ってましたとばかりに身を乗り出し答えてくれました。

「他の子達がどう思っているかなんて、私にはわからないけれど、
もし生意気なことを私にする子がいたら、お母さんが怒ってね!ここで
1番の先輩犬は、
ムギだよ。ムギは今ちょっと目の調子がよくないから、みんなムギのたりないところを、
フォローしてあげてね!そんな風に言ってほしいの」

 

ムギさんは、自分の目が見えなくなったことを、お母さんから他の子に、
言葉でハッキリ言わないでほしい…そう、暗に伝えてきました。

Uさんに確認したところ、みんなに、ことあるごとに言っていたそうです。

(誰でも、そうしてしまうと思います)

「ムギは目が見えないんだから、〇〇してあげて!」と。

 

私達が、「ああこの子の目が見えなくなってしまった!なんて可哀そうに!
なんて不憫なんだろう!」そんな気持ちを、脇に置いて、
いつも通り平らな心で接してあげることが、何より大事ということですね。

 

「〇〇は、目が見えないんだから優しくしてあげて!!」と、毎日言い続けるよりも、
「〇〇の目は、今調子が良くないから、みんな力を貸してあげてね!」と言ってあげる。

もし自分が言われる立場になったら、どちらがいいでしょうか?

 

どうぶつ達にも私たち人間と同じ、豊かな感情、深い心があると知れば、

こんな風に、なにか困ったことがあった時、本犬(猫)に気持ちを聞こう!と思えます。

 

ムギさんの気持ちを聞いたUさんは、ムギさんらしい強気の明るい答えに、すごく安心されたそうです。

 

ああ、最後に1つ…

かつて膀胱炎の酷かったムギさんは、トイレ以外の所でしてしまうことが時々ありました。

でも今回視力を失ってから、あきらかにマーキング!というオシッコの仕方が
頻繁になってきたというのです。

これは、自分が1番という地位が、目が見えなくなったことで
危うくなってしまったという気持ちの裏返しでもあります。他の子に対して、
「目が見えなくたって、私は変わらず
1番よ。だからこのソファーも、私の物!」
というように、オシッコをかけて示していたのです。

 

オシッコをトイレ以外でされてしまうのは、私達にとって嬉しいことではありません。

でも、「ムギは目が見えないんだから!」と頻繁に言うことは、
マーキング行為の後押しをすることにも繋がりかねません。

 

アニマルコミュニケーションは、どうぶつ達の気持ちを紐解き、
整理し、解決策を提示することに長けた手法です。

困った時はアニマルコミュ二ケ―ションでという時代になってほしいと思います。

 

Uさんとムギさんは、小柄で目が大きくと…容姿まで、とても似ています💖

昨年は、悲しいことが続いてしまったUさんご一家。

今回のセッションを通し、ムギさんの明るさ強さに励まされたなら、
とても嬉しく思います。

 

Uさんとムギさんに感謝をこめて💖

 

 

Uさんとムギさんは、大きくて綺麗な瞳と

小柄な所まで似ています



 

 

  • 2019.04.03 Wednesday
  • 12:23