キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾リリーの足音🐾

草木が芽吹く春は、リリーのことが頻繁に思い出される季節です。

 

玄関の脇の草むしりをしていると、散歩に出たリリーが
近くに来ていたものです。

猫ですし、リリーは無駄鳴きしない猫だったので、
普通は、来ていることに気がつきにくいのですが、
私はなぜかわかるのでした。

りりーの足音だけは、感じ取るような感覚があったのです。

 
「あ、リリーだ!」と感じて振り向くと、少し離れた所に転がって、

身をよじっていました。

大きなアーモンド型のいわゆる猫目で、チラチラと私を見ていたものです。

 

私はそんなリリーを近くに感じながら、
「天気がいいねとか、今日の晩ご飯何にしようか」などと、
他愛ないことを話しかけました。

柔らかな日差しを浴びてキラキラ光るリリーの毛並みや、三毛模様、
尾の先のちょっと白いところ…そんな細かいことまで、今でもはっきり覚えています。

 

とても幸せな時間でした。

こんな穏やかな日が、いつまでもいつまでも、
続けばいいと思ったものです。

 

作業が終わって草を集めるころになると、リリーはいつも居なくなっていました。

私は一緒に家の中に入りたくて
(後からリリーに呼ばれ、連れ戻しに行くのが面倒なので)
「リリー、リリー」と呼んだものです。
そういう時、最初は返事もなければ、姿も見せません。

私は近隣を探し、声はだんだん哀願長になります。

「リリーちゃーん。リリー!!ねえ、リリーちゃーん」

 「もう知らない!」と思って諦め、玄関の方を向くと、
必ずと言っていいほど、リリーは扉の前にいたものです。

ドアが開くのを待っていて、「遅いじゃないの!」と言いたげに、私を見ていました。

開けてやると、いつも私より先にスルッと中に入り、

入った途端子猫みたいに甘えた声で、「にゃあ、にゃあ」と鳴きました。

 

リリーのその声を思い出して泣きそうになった何日か前のこと、
外でボンヤリしていたら、ちょうど郵便配達が来ました。

直接受け取った葉書は、リリーの健康診断の案内でした。

 リリーちゃんの文字を見たら涙が止まらなくなって、

急いで家に入り、泣きました。

泣いたら、リリーのことが次から次へと思い出されて、涙が止まらなくなりました。

駄々っ子みたいに地団駄踏んで、「リリーと会いたい!」と泣きました。

 

アニマルコミュニケーターをしているせいか?私のキャラクターか?

私は決してこんな風にならないと思っている方もいるようですが、
そんなことはありません。

その日は葉書を見たせいか、涙が止まらなくなって困ったのでした。

夕飯の支度をしながらも、葉書を抱きしめて泣き、泣いては会いたさが募りました。

 

塩を入れなかったけれど、泣いたおかげか、
芽キャベツと人参のスープ、良い塩加減になりました。

 

 

 

 

  • 2019.02.20 Wednesday
  • 20:13