キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾これからはお姉ちゃんの行くところ行くところ、どこへでもついていくの!🐾 こころさん(チワワ 女子 16歳)の実例ご紹介

愛する子が旅立った後、今も見守ってくれている!
姿形はなくとも一緒にいてくれる!

そう感じたいのはみなさん同じと思いますがが、
中々実感できないのが現実でしょうか。

そんな方々にも、今日ご紹介するこころさんとお姉ちゃん
(Mさん関西在住)の話を読んでいただきたいと思います。

 

本当は昨年のクリスマスにご紹介したかった素敵なお話しなのですが、
色んな記事が先行しているうちに、年が明けてしまいました。
なので、今年最初の実例としてご紹介いたします。

 

まずは、こころさんの経歴から記していきます。

彼女はブリーダーの元で繁殖犬だった子で、引退した5歳の時、
Mさんが引き取りました。

繁殖犬をご存じない方もいると思うので…繁殖犬とは、ペットショップに
並ぶ子犬の母犬や父犬のことです。誰の元へ行くかわからないペットショップに
大事な子犬を出すブリーダーですから、彼らは犬を、生きものというより、
商品を産みだす物として扱うのが殆どです。効率よく子犬を生産させるため、
無理な交配や経費削減下で飼育するブリーダーもいます。
そして引退といえば言葉はいいのですが、要は使いものにならない(子犬を生産できない)
年齢になった状態をいいます。そういう意味で、こころさんは5歳で引退させてもらえた分、
良心的なブリーダーだったのでしょう。中には、7歳や8歳になっても産ませ続け、
いらなくなったら廃棄(愛護センターなどに持ち込み)という悪徳ブリーダーもいますので。

 

5歳は人間に換算したら30代半ばですから、いきなり家庭犬として、
お留守番しながらMさんの帰りを待つという生活に馴染むのに少し時間がかかりましたが、
Mさんは休みの時犬を連れて行ける所を中心に出かけるなどして、
できるだけ一緒にいる時間を作りました。

セッション時にも、Mさんの小脇にひょいという感じで抱っこされている姿、
車の助手席で、いかにも慣れた感じで眠っている姿を見せてくれたものです。

 

依頼のメールを開いた時から、私はMさんという人が持っている
エネルギーの強さを感じていました。明るくて強い女性、行動する女性、
ユーモアと思いやりのある人という印象でした。でも、だからこそ、
人には決して見せない孤独や淋しさもあって、そんな面は、帰宅して家のドアを閉めた時、
解放されるという風に感じました。

 

繁殖犬として自分の産んだ子犬をいつも取られ続け、人の愛情にも飢えていたこころさんと、
そんなMさんの絆が深く太くなるのに時間はかかりませんでした。

「どんな犬生でしたか?」という質問に、こころさんはこう答えています。

「私はずっと愛情に飢えていたの。私の愛情を受け取ってくれる人、そして私だけに
愛情を注いでくれる人が、ほしかった。だからお姉ちゃんの所へ来てから(仕事以外)
どこへ行くにも一緒で、ずっと可愛がって大事にしてもらって幸せだった」

 

「どんな時、どんな所へ行くのが楽しかった?」という質問には、こう言いました。

[お姉ちゃんと一緒ならどこへ行っても、何をしても楽しかったよ。
海(港)のドライブ、温泉のある旅館、カフェで、お姉ちゃんが食べるものを
分けてもらうのが楽しかった(白い生クリーム、スポンジケーキなどを手からもらう姿を見せてくれる)」

 

そういう話をする際のこころさんの口調は、姉妹の妹のようであり、
親友の女の子のようであり、誰よりもMさんのことを知っている家族そのものでした。
そうやって、2人は寄り添い支え合って、11年、共に暮らしてきたのです。

 

そんなMさんが一番気にしていたのは、こころさんの旅立ちに関してでした。

具合が悪くなってからというもの、朝病院で診察をしてもらってから、
お母さまの所へこころさんを預け、夜迎えに行くとという生活を続け、懸命に介護してきたMさん。

でも旅立ちの時は、直感的に今病院へ連れて行っている時間は残されていない!
と感じたそうです。その少し後に、こころさんは彼女の腕の中で発作をおこし、
旅立ちました。

「あの時の自分の直感を信じたいけれど、急いで病院へ連れて行っていたら、
もう少し長く生きられたのではないか…」

こころさんを愛するがゆえ、彼女の身体が無くなって以来、
Mさんは人知れず、悩んできたのでした。

その質問に、こころさんはこう答えました。

「あの状態で病院へ行ったなら、私は病院で旅立つことになった。
処置をされている間とかならまだいいけれど、お姉ちゃんが病院を後にしてすぐとか、
そんな猶予がない状態だった。だから、あれで良かったの。
本当にホッとした(腕の中で旅立って)」

「でも、最期に辛い思いをさせたのじゃない?」と聞くと…

「最期は腕の中で旅立って、とても嬉しかった。とてもとても、幸せだった。
私のこと呼んで泣いていた時の顔、腕の感触、お姉ちゃんの声、全部覚えている。
そんなことを全部感じながら旅立てる犬は、そんなにいないと思う。
私達、最後まで2人だったね」

 

セッションのご報告は、対面で行いました。終始温かい優しい時間で、
明るいMさんと私は一緒に涙し、笑い、こころさんの思い出話に花が咲いていました。
部屋の中には、まだこころさんが一緒にいるような感覚さえあって、
私はそれが気になっていました。

こころさんは、質問にはなかったこんな言葉を残していたのも気になっていたのです。

「ご質問にはなかったのですが、こんなことをこころさんが言っていました」
と前置きして、お話ししてみました。

「私の形見を何か一つ決めて(イメージは骨のペンダント)ずっと持っていてほしいの。
私はこれからもそうやって、お姉ちゃんの行くところ行くところ、
どこへでもついていくの。そうやって、いつも見守ってるの」

 

この話をし出すと、それまで笑っていたMさんの顔がみるみる泣き笑いのようになりました。

「いやだ、すごい!嬉しい!こころ、すごい」そう言って天を仰ぐようにした後、
胸元に手をやって、ペンダントを取り出し見せてくれました。
「こころが言っているのは、これのことだと思います」

このタイミングには、お伝えした私の方も驚いてしまいました。
「ああ、もう持っていたんですね(手を伸ばしてネックレスに触れ)
ああ、これこれ、こんな風に、小さい
キラキラしたイメージでした」

 

Mさんはその日、お住まいの関西方面から、新幹線に乗って来てくれていました。

その道中も、セッション中も、そしてMさんがこれから1人家路につく夜も、
こころさんは小さなペンダントにおさまって、付き添い見守ってくれているわけです。

こんなに励まされ、心強く、温かく切ない気持ちになることが他にあるでしょうか…

 

Mさんから、実物のネックレスと、そのネックレスをつけているお写真も頂きました。

実は、そのネックレスの話をこころさんが伝えてくれた時、
なにかお守りのように胸でギュッと握って念じているMさんのシルエットが見えていたのです。
何を念じているのか不思議で、そのこともお伝えしたところ、
Mさんのお仕事は、なんとシンガーでした。

(※添付赤のドレスを着ている写真が、ステージに上がる直前のもの)

ギュッと握って念じているのは、ステージに上がる前、実際そうしているとのこと。

「ギュッとして、こころ頑張るからね!一緒にいてね!って言っていました。
そうすると、不思議なんですが、ステージであがらなくなったし、成功するっていうか、
上手くいくようになった気がして…今までは、気のせいかなとも思っていたんです」

 

気のせいなどではありません。もちろん偶然でもありません。

Mさんとこころさんだけにおこった、奇跡でもありません。

 

純粋な愛情で結ばれた、全ての飼い主さんと全てのどうぶつにおこることなのです。

形はなくなっても、意思や存在が消えることはないと示してくれた、

こころさんとMさんに愛と感謝をこめて…

 

 

 

 

 

この後、ネックレスをギュッとしてこころさんに話しかけ、

本番に臨んでいるのでした



 

  • 2019.01.05 Saturday
  • 21:33