キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

小さな紳士から、お母さんに愛をこめて…

今日ご紹介するのは、フェレットの男子、ジル君(7歳10か月)

からお母さん(飼い主)のKさんへ贈られた、
愛のメッセージの実例です。

愛のメッセージと書きましたが、違う言い方をすれば、
残していくお母さんへ宛てた、愛の遺言と言っていいと思います。

 

私の記事を読んでくださるのは、犬や猫が好きな方が多いと思いますが、
動物たちが示す一途な愛に、外見や身体の大きさ、種類は一切関係ない。
そのことを感じていただける実例と思いますので、
是非、お付き合いくださいませ。

 

最初に、依頼された経緯やその時の状況を記します。

Kさんはフェレットのお仲間からご紹介されて、セッションを依頼してきました。

そのお仲間は、当方で旅立った子のセッションをされ、
Kさんにその話をしたのでした。その方は、今年2月に旅立ったKさんのフェレット、
キキさんの声を聞いてみたら…という思いで、話をしたのでした。

 

でもその時Kさんの頭に浮かんだのは、ジル君のセッションでした。
浮かんだからと言って、なにか急いで聞かなければいけないことはなかったと言います。

ジル君の年齢は人間に換算したら、75歳くらい。その時点で、
泌尿器系に年齢なりの問題があったものの、特に体調が悪くはなかったのです。

 

今から思えば、その時点で、お母さんに自分の気持ちを伝えたいという、
ジル君の強い意思が働いていたと…Kさんと私は、彼が旅立った後、
シミジミ、そう話したものです。

Kさんは紹介してくれたお仲間に、こう言いました。

「キキはもう旅立っているから、いつでも聞ける。
最初に、ジルの声を聞きたいな」と。

Kさんから依頼があったのは、6月13日でした。
セッションが立て込んでいて、報告は1週間後の20日となりました。

 

ここからは、実際リーディングした時の場面から抜粋して、記していきます。

コンタクト取って一番に伝わってきたのは、とにかくカッコいい男子!という印象です。
そして男気があり、K家の長男としての自覚もすごいのです。

ジル君は、開口一番こう言いました。

「お母さんのことが大好きで、とても感謝している。
そして自分の年齢を自覚してはいるけれど、お母さんを残していきたくないと思っている。
だから、この先何があっても(闘病)頑張り通したい」

 

私はこの時点で、何か持病があることは一切聞いていませんでした。
年齢が年齢なので、身体のことで、調子が悪い所はないか?
今後の病院や、投薬、点滴などの治療に関して、
どう思っているのか聞いてみたいとしか聞いていません。

それがいきなり、お母さんを残していきたくないという言葉が出て来たので、
「あれ?」と思ったのでした。

 

私は、意識をジル君の肉体面に集中させてみました。

すると今度は、こういう声が聞こえてきたのです。

「ああやっときてくれた(自分の声を聞きに)!良かった!ホッとした」

この時も私は「あれ?」と思いました。

なんだか、「間に合って良かった」というニュアンスに聞こえたのです。

間に合わない事態や事情があるのだろうか?

 

そこで、「身体の調子はどうですか?」と尋ねてみました。

この質問には、会話ではなく、ジル君のエネルギーが
ダイレクトに伝わってきました。

一番は老化によるものだが、とにかくだるい。身体が重く感じて、動きたくない時がある。
身体で気になるのは、腎臓、前立腺、脾臓、泌尿器系全般
(あくまでエネルギー的に感じる部位であって、
疾患を診断すしたり特定するものではありません)。

私は続けて、闘病に関してどう思うか聞きました。すると…

「お母さんにとって、僕がどんなに自慢の息子か、どんなに僕たちの結びつきが強いか、
それを僕はもちろん、よーく分かっている。だから、身体を卒業するその時期を
少しでも遅くして、お母さんと一緒にいたいなーと思っているんだ」

「では今後、たとえば投薬とか点滴とか辛い治療が続いたとしても、
頑張るってことですか?」

「ああ、基本的にはそういうことだよ。でも、もう治らないということは
僕自身よーくわかっているので、少しでも、毎日楽しく平和に暮らしていけたら…

そのための闘病だと思っているよ。そして、8月は大事な月。

8までは、どんなことがあってもがんばる」

 

結果をご報告した時、Kさんはジル君が言ったことにとても驚いていました。

「治らないというのは、老い?のことかしら若返らないという意味でしょうか」

無理もありません。その時点では、普通にご飯も食べていたのですから…

「まあ高齢だし、確かに男気ある子だから…そういう覚悟のようなことを言うのかな?」
と、自分で納得させているようでもありました。

でも8月に関しては、おおいに思い当たると…

「8月はジルのお誕生月なのと、うちの子に(里子として迎えた)
なったのも8月なんです。だから、8月は特別な月です」

 

ジル君がご飯を受けつけなくなったのは、その報告から2日後の22日のことでした。
そして旅立ったのが28日です。

容態が急変してから、Kさんと何度もメールのやり取りがありました。

Kさんはもちろん最愛のジル君の急変に戸惑い、打ちひしがれてはいましたが、
セッションで彼が伝えてきた数多くの言葉に支えられ、ものすごく気丈に接していました。
ジル君が望んだよう、励まし、そばに付き添い、彼の勇姿を讃え続けたのです。

 

通常動物たちは、旅立ちが近い時、治療を受けつけないことが多いものですが、
少しでもお母さんと一緒にいたい、そのために闘病を頑張ると言ったその言葉通り、
ジル君は決して嫌だと言わず、最後まで給餌を飲み込み、点滴もさせてくれたそうです。

 

ジル君はセッションの最後に、こう言い残しました。

「身体の調子が良くない時でも、僕の心の中はいつも安定して静かで穏やかという事を、
忘れないでね。そしてお母さんと一緒に、最後のひと呼吸まで、ぼくは自慢の息子で、
カッコイイジルでいたいよ!お母さんに愛をこめて!」

 

これも、ジル君は、その言葉通り実行したのです。Kさんの手の中、
最後に大きなひと呼吸をみせ、そして静かに旅立ちました。

 

こうしてジル君のことをみなさんにお伝えしたくて記しましたが、実際、
エネルギーで伝わって来たKさんに対する感謝、愛情、思慕、気遣いは、
とうてい言葉で表現できるものではありません。

私は途中何度も何度も、アナハタ(胸の辺りにある、愛に関するチャクラ)
周辺に温かいものがこみ上げ、じっと胸をおさえてその温かさに感じ入りました。

 

今、人間社会は、Kさんとジル君の愛とは真逆の、凄惨な事件ばかり目にする日々です。

そんな社会に生きる私たちにとって、この小さな生きものの示す愛は、
なんて豊かで温かく、そして満ち足りていることでしょう。

たとえ肉体的な別れがあったとしても、意識の中に刻まれたこの愛の振動が
無くなることはあり得ないとさえ、思います。

 

ジル君の意識が今も続いていることは、その後セッションした、
キキさんが聞き取って、伝えてくれました。

最後に、その言葉を記して終わりたいと思います。

 

「このタイミングで、この日程で私のセッションをしてくれたのは、
きっと、意味があるのね。ジルの意思が伝わってきたので、彼の言葉を伝えるわ。
{母さん、
8月まで頑張れなかったけれど、僕は、最期まで男らしくて、
前を向いて、生き切ったでしょう?母さんの睡眠を随分削ってしまって申し訳なかったけれど、
ギリギリまで、少しでも長く一緒にいたかったんだよ。最期はもう、視界がハッキリしなくて
母さんの顔は見えなかったけれど、気配と声はちゃんと感じていたよ!
幸せだったよ!
8月いっぱいは、僕の身体があった時のように、僕に接してね}」

 

Kさんとジル君の温かく輝かしい日々に、深い敬意をこめて!

 

 

 

 

 

  • 2018.07.03 Tuesday
  • 22:24