キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

賑やかな我が家の植物

ブログに植物と話したことも書いているせいか、先日のぐるぐる企画に
参加いただいた方から、我が家の植物たちへの感想をいただきました。

 

ある方は、ヨガをしている最中、植物たちの視線を感じたと…

またある方は、〇〇の樹は普段お喋りではないかと感じたと…

風も吹いていないのに葉が揺れて、(2回も)
一緒にヨガをしていると思った方も。

 

皆さんが感じたことは、私が日々感じていることと同じです。
植物は動物とコンタクト取るよりも難しいと感じていますが(私の場合はです)
一度道というか回路ができてしまうと、かなり雄弁だと感じています。

 

今日はそんな我が家で、今、とくに雄弁な2鉢をご紹介します。

 

   ユッカ(添付写真に名前明記)

この鉢は、家に来た当初、とても弱っていました。写真にも葉を切った跡が残っていますが、
そんな枯れかかった葉が4〜5枚ついているだけで、あとは丸太みたいな様相でした。

このまま枯れてしまうと思ったので、当時の写真もないほどです。壊れそうな鉢に土とはいえない代物、
野ざらしで置かれていたのでした。鉢も小さくこのままでは家に入れられないくらい痛んでいたので、
時期ではなかったのですが、植え替えました。植え替える前、冬だというのに、
土の中が湿った冷たい感じがしたものです。実際掘りかえしてみると、
軟弱な根の周りは、発泡スチロールで被って固めてありました。

後から詳しい人に聞いたところ、ユッカは根が張りにくいので、ぐらつかないよう、
回りを発泡スチロールで被って出荷することも多いのだとか…

うちのユッカも当初はそれでよかったのでしょうが、被う位置がわるかったのか、
水はけが悪くなっていました。発泡スチロールは常にジメジメした状態で、
土の中でポロポロ崩れていました。これでは水が全体に行きわたらず、
水はけも悪く枯れてしまうというものです。

 

鉢と土を新しくし、ユッカは当初、玄関に置いていました。もうダメかもと思っていたのですが、
2週間くらい経ったある日の朝、見るともなく眺めていたら、「生きているんだね」
という言葉が口をついて出ました。

近寄って鉢の中をのぞくと、土の表面が乾いています。
そこで私は、水をあげました。

すると、茶色く垂れた弱々しい葉の外観から想像もつかないような勢いで、
「ひゃっ、冷たい!!」と言われました。続けて、
「この時期水をくれるなら、少しぬるめ、陽のたかい時間に!」と言うのです。

 

その声を聞いて、これは復活するかもしれないと思った私は次の日、
温かい上の部屋に移そうとしました。けっこう重い鉢なので、持ち上げるのも大変で、
ちょっと斜めになってしまいました。すると即座に、「ギャ―っ、人殺しー」と叫ばれました。

私は驚いて、鉢を置きました。確かに、支柱にしていた発泡スチロールを取り払ったもので、
持ち上げた時、幹がぐらっとしました。

ユッカは息も絶え絶えみたいに呼吸を荒げて、
「今動かすなんて、あり得ない。ここに慣れてからにして!」と言うのです。

言葉と同時に、イメージも流れてきました。人間で言えば、ユッカはホームレスのような状態でした。
そこを助け出されたまではよかったですが、おおがかりな手術をし、その傷も癒えないうちに、
今度は違う場へ連れて行こうとしているわけです。植物は元来、場所を移動しない生きものです。
なので、なおさらストレスなのでしょう。

その場に慣れることが、なにより大事なことだとも伝わってきました。

(わかった。これからあなたのいいようにしてあげるから、自分でしたいことを私に伝えてよ)と
思念を送ってみたところ、その日の夕方から、実に細かい指示がくるようになりました。

「つっかえ棒をして!」「風をあてて!あ、やっぱり冷たい!」
「水はね、冬場は1か月に1度でいいの!」「土の上になにか敷いて温めて!」

 

命令口調でずいぶん強気のユッカでしたが、今年の2月、小さな新芽が1つ出てきたのを見たら
俄然可愛く思えて、私もやる気が出てきました。

その新芽から立派な葉が伸び出したある日、「上には(他の植物が)いっぱいいるの?」と聞かれました。

(上に行きたいの?)と聞いてみると、もう他の鉢に見られても恥をかかないくらいになったと言うのです。

これには私も驚きました。植物に、他人を意識する気持ちがあるなんて、
考えたこともなかったからです。

希望通り上のリビングに持っていくと、まるで他の鉢と競うようにしてドンドン新芽を出し始め…
3か月足らずで、ここまで復活したのです。

 

   ヒメモンステラ

この鉢は、先ほどのユッカとは対照的、エリートの出身です。大きなハート型の葉に深い切れ込みが
入っているこの植物は、すごく人気があります。その中でも、ヒメモンステラ専門店とうたうお店から、
通販で買った鉢です。さすが専門店だけあって、手元に届いた時からすごく状態のいい鉢でしたが、
肝心の葉の切れ込みが少ないのでした。数えたら、7枚ある葉の内、切れ込みがあるのは2枚だけでした。
あとはみな、切れ込みのないハートの葉なのです。

 

葉の切れ目が特徴のヒメモンステラなのに残念と思っていたある日、なんだか歯がムズムズしてきました。
こういう風に感じる時は、たいてい大きく芽吹く植物が、そばにいる時です。

私はその時PCをしていたのですが、キョロキョロ辺りを見回すと、すぐそばに、
このヒメモンステラがいました。大きさは40〜50センチの鉢です。その根本の方から
伸びる茎に新しい芽があり、まるで葉巻みたいに丸まっています。(添付写真1)
2〜3日前まではなかったように思いました。興味が湧いて触ってみると、
本当に葉巻のような感触で丸まっているのです。

(まだ触らないでください。今微妙な時期なのです)と言われたので、私は慌てて手を放しました。
このヒメモンステラは、ユッカとは全然違う口調です。おしとやかというか控えめな感じで、
ささやくように喋るのでした。

 

私は次の日から、その葉巻のような葉に向かって熱心に頼みこみました。

「ちゃんと割れた綺麗な葉になってね!」するといつも控えめな口調で、
(それは私の意思だけではなんとも…ああでも、できるだけ陽にあててください。柔らかい陽に)

希望通りにしてあげたら、葉巻のような葉が少しずつ開いて、1週間ほどかけ完全に開きました。
(写真◆銑ァ

綺麗な切れ込みが入った美しい葉でしたので私が大絶賛したら、ヨガの参加者が感じられた通り、
微かに葉を揺らせて応えてくれたものです。

 

この可愛らしいヒメモンステラの新しい葉には、1度だけ怒られたことがありました。
ドライヤーを使っていた時です。直接熱風はあたっていなかったと思いますが、
珍しく激しい口調で、「熱い!熱いー!」と、言われたのです。

言われた私の方がびっくりして、「ああごめんなさい。でもなんであなただけ?」と聞いたら、
​(新しい葉だから、まだ強い刺激には弱いのです)と、考えてみたら、
至極当たり前なことを言われたのでした。

 

今私は、夫が退職して親元に帰ってしまったもので、人生初の1人暮らしをしています。
そんな中で、さして淋しく感じないのは、猫だけではなく、
こういう植物たちのおかげもあるのでしょう。

 

我が家は今日も雄弁な植物に囲まれ、とても賑やかであります💖

 

 

 

 

 

 

  • 2018.05.19 Saturday
  • 01:01