キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾エルフ君が生還するまでの2日間🐾

今回の記事は、今年2月2日の午後行方不明になり、
2月4日の昼に発見、保護されたエルフ君(Mix犬)。
彼の2日間の、捜索記録をご紹介します。

 

いつにもまして長文ですが、どうぶつと暮らしていると、
誰もが、脱走や迷子と無縁ではありませんから、
お読みいただきたいと思います。

 

この記録は、アニマルコミュニケーションのリーディングと
実際の事実を検証しながら、追っていく形で記してゆきます。
その意図するところは、最近急増している迷子依頼の難しさと、
発見に至るまでのデリケートな部分を浮き彫りにする。
その過程を公開することで、今後迷子捜索を依頼する方の
参考にしていただきたいというものです(一番は、迷子にさせないことではありますが)。

 

ではエルフ君の人(犬)なり、から書いていきます。
以前対面でセッションしたことがある中型のMix犬で、とても穏やかな優しい子です。

もとは、大規模な多頭飼育崩壊現場から救出された子ですが、
S家の犬息子になってから、とても幸せな日々を送ってきました。
彼が暮らすのは、静岡県下の自然豊かな地域―日本の地方都市なら、
どこにでもあるであろう、畑や山に囲まれた住宅地です。

 

エルフ君が迷子になったことを知ったのは、フェイスブックの投稿でした。

「迷子。見かけた方、連絡は〜へ」という短い文章に、
エルフ君の写真が添えられていて、私はギョッとなったのでした。

記事が投稿された時間を見ましたら、すでに3〜4時間経っていました。

 

デリケートな個人情報を扱う全ての仕事に共通することですが、
アニマルコミュニケーションも、依頼がない限り
勝手にリーディングしてはいけないという、大原則があります。

なので私は一瞬躊躇したのですが、記事を投稿したHさんは、
飼い主のSさんが信頼する人で、私も何度も会ったことがあり、
仕事も依頼されています。また、迷子捜索に長けた人でもありました。

そういうお付き合いだったことから、FBの記事の写真に、ちょっと意識を向けてみました。
このちょっと意識を向けるというのは、完全に集中し、深いことや詳しいことを
「聞きだす、会話する」のではなく、大まかなこと、この場合は
生死や身体の状態を「感じ取る」ものとなります。

 

エルフ君の写真に意識を集めると、すぐに、まあ心配ないという気持ちになりました。
これが事故などに遭っていると、ちょっと意識を向けただけで、憂鬱な重い気持ちになるものです。

「エルフ君、見つかると思います」というコメントを書くと、Hさんからそうですか、良かった!
向かっています!と返信がありました。これは後から知ったのですが、
その日Hさんはどうしても抜けられない用事がありました。
そこでFBの記事を使って、仲間に呼びかけていたのでした。

その狙い通り、続々と記事は拡散され、早速動いてくれている人たちのコメント、
いなくなった場所の地図などがアップされていました。

 

そこからの情報によると、エルフ君はその日、散歩中に逃走してしまったのでした。
Sさんは数日間腰痛で、おもうように散歩ができなかったといいます。

悪いことが起きる時は常に、小さな負の要因が重なるものです。
あろうことかその日、リードが外れてしまいました。
散歩にきちんと行けていなかったエルフ君は、はしゃいで走り出しました。
焦ったSさんは、捕まえようと、エルフ君を追います。追われると逃げたくなるのは、
人間もどうぶつも同じです。自由になったエルフ君は、追ってくるお母さんと鬼ごっこをしているうち、
興奮して駆け出してしまったのです。必死に追いかけたSさんでしたが、
アップダウンのある道で、エルフ君を見失ってしまいました。

 

すぐに見つかると思われましたが、2月の初め、季節は真冬です。
陽が落ちるのは早く、あっという間に真っ暗になってしまいました。

 

再度私がFBの記事をみたのは、20時頃でした。まだ保護されていないことに少し驚き、
再び意識を向けてみたのです。その時観えた光景は、イネ科のような長い草のある場所で、
スフィンクスのようにして座っている、エルフ君の姿でした。もともと温和で、
いつも笑っているように柔和な顔の子ですが、その時も同じ顔で、こちらを向いていました。
回りは畑ばかり、すぐ近くに小さな川(水の音、ひんやりした空気を感じた)がある、
側溝のような場所にスポンと入って休んでいる感じでもある、家から、
そう遠くない場所にいる―感じ取ったのは、そういう光景でした。

ニコニコしているエルフ君に、「みんな心配しているよ。早く帰らないとだめじゃない」
と話しかけてみたら、ちょっとバツが悪そうな顔をしてうつむき、なにも言いませんでした。

私はその時、自由になって、ちょっと冒険を楽しんでいるのかと思ってしまいました。
切羽詰まった感じが全くしなかったのと、元いた多頭飼育崩壊現場では、
野犬の様に、外で生活していたのです。なので私の中に、外は慣れているという認識がありました。

 

Hさんには、こんな風に伝えました。

「変らず、元気だと感じます。自分で今夜中に帰るか、明日、陽が高くなったら、
目撃されて保護されるのではないかしら。ただ、お母さんSさんの心配と
自分を責める気持ちがものすごく強く送られてきます。あまりに心配し過ぎると、
かえって、エルフ君は帰りにくくなると思うので、心配しすぎない方がいいかと」

Hさんからは…

「ちょうどさっきまでSさんと電話していて…理子さんが言う通り、号泣していました。
早速、今聞いたことを伝えます」

 

ところが、翌3日の午後FBをみたところ、まだ見つかっていなかったのです。

ただ新たな情報も書いてありました。南の方に向かって走って行く姿を目撃した
小学生たちがいたこと、SさんはもちろんのことHさんの仲間達が大捜索していること、
ビラやポスターも使っていること。

私は、また意識を向けてみましたが、変らず強いエネルギーを感じました。
自然の多い広々とし土地だから、少し長引いているのだろうと思ったのでした。

 

ところがその日の夜、Hさんから直接連絡が入りました。
直接連絡があると言うことは、まだ見つかっていないということです。
Hさんは、ペンデユラムで、エルフの居場所を知りたいと言ってきました。

 

ペンデュラムを知らない方も多いと思うので、少しご説明します。

 

ペンデュラムは、簡単に言えば振り子で、ダウジングに使われることが多かったものです。
ダウジングは本来、二股に分かれた枝や、
L字に曲げられた二本の棒(Lロッド)などを使って、
水脈や鉱石を探すことが主たる目的でした。この使われ方は、
テレビで、観たことがある方も多いと思います。このダウジングに、ペンデュラムも使われるようになり、
近年ではその手軽さから、何かを知ったり、発見したり、選んだり、
確認したりするために使う道具となっていったのです。

 

このペンデュラムは、アニマルコミュニケーションの補完としても威力を発揮します。
迷子になったどうぶつたちの多くは、不安から身を潜めているものです。
そして彼らは、住所番地を私たちに伝えることができません。

彼らの居る場所が、なにか特徴のある建物の近くであれば、アニマルコミュニケーションの
リーディグで判明することもありますが、彼らがコミュニケーターに送ってきた場所が、
低い灌木や塀と塀の隙間では、場所を特定することが困難となってきます。
そこでペンデュラムを使っていきます。

アニマルコミュニケーションでは、なぜ出ていったのか、帰りたいか否か?
怪我をしていないか?(生死確認を含めて)を聞きながら、彼らが居る場所の風景を感じ取り、
ペンデュラムの結果と付き合わせていくのです。

 

例えば今回のエルフ君の場合だと…

出ていきたくて出て行ったわけではない。彼がいる場所の近くに小川、畑、草むらがある。
家からそう離れていないということが、簡単なリーディングでわかっています。

そのリーディング結果に、地図上で追ったペンデュラム結果を合わせ、
共通点から場所を確定していきます。

 

ペンデュラムは、信頼できる友人に頼んでいます。私自身、地図が読めないタイプなのと、
自分でペンデュラムをやってしまうと、その結果が意識に残り、
アニマルコミュニケ―ションのリーディングに影響を与えてしまうからです。

私と友人は、いつも、お互いの結果を知らせず各自で行い、
後からつき合わせて、共通点を詰めていきます。

共通する結果が出るのは、今までの経験上70%〜80%です。

 

エルフ君のペンデュラム結果は。残りの20〜30%の確率の方でした。
翌日の早朝に送られてきたのは、私のリーディングと真逆のもの、既に亡くなっているというのです。

この結果には、私自身も衝撃とショックを受け、この時点で、
正式にリーディングしてほしいと依頼されましたが、この結果を聞いたばかりでは、
知っている子だけに、冷静かつ中立にコミュニケーションをすることができなくなっていました。

 

急いで友人のコミュニケーターを手配している最中、Sさんからエルフ君発見の知らせを受けたのでした。

 

ここまでが、エルフ君発見までの経緯です。

ここからは、ではどうすればよかったか、なにが幸いしたか、
ペンデユラムはなぜ、間違ってしまったかを、推測していきたいと思います。

 

まず、エルフ君が発見された場所を、Sさんの報告から抜粋します。

 

川幅は、12mぐらい  高さは、高い所で2mぐらい低い所で50僂阿蕕

川の中辺りに、くるぶしが浸かるぐらいの水が、緩やかに流れいました。
見つけた場所は、畑から少し離れた、周りは鬱蒼と杉の木や竹が生えてる。
崖の下を流れている川沿いでした。

 

上記のような場所に、エルフ君は私が観たような体勢で横たわっていたといいます。
では、なぜエルフ君は帰ってこなかったのか?自ら動かなかったのでしょうか?

これも後からわかったのですが、足の裏の肉球に小さな怪我をしていたのです。
彼がいたのは、ゆるやかな斜面を50mくらい下った側溝でした。
怪我をした足では、その斜面を自力で登って、帰ってこれなかったと推測できます。

 

もしすぐにアニマルコミュニケーションの依頼を受けていたなら、
その日の夜、「帰りなさい、みんなが心配しているよ」と言っても、
下を向いて答えなかったエルフ君に、詳しく聞きだしたことでしょう。
そうすれば彼も、足が痛いと教えてくれたかもしれません。

 

それと、エルフ君がいた川沿いは、地図にも載っていない場所(私有地)でした。

ペンデュラムは通常、グーグルマップを出して、振り子で追ってゆきます。
地図上にない場所は、追っていけないのでした。そのことをSさんは、こう書いています。

 

今思い出しても、あの時もっと冷静でいられたら、キキさんの言葉を頼りに、
もっと早くエルフを見つけられたのにと…

「見つかりますよ」「畑の側溝のような」「水辺」「近くにいる」

それから、小学生が目撃した場所から、一番近い畑と川辺り。
キキさんの言葉と小学生の目撃場所から、探し直しました。

畑の持ち主に承諾を得て、畑の側の浅い川沿いを、歩いて行ける所まで
歩いて行こうと考え探して行くと、川の縁にうずくまっているエルフを見つけたのです。

 

もう少しわかりやすく説明すると、エルフ君が居た場所の上あたりは、
Sさんたちも何度か捜索したのですが、彼が居た場所が地図にも載っていない
農家の私有地であったことから、当初入っていかなかったのです。
またこれは不幸中の幸いというか、発見できたのは、エルフ君が足を怪我して
動かなかった点にもあるでしょう。下手に動いてしまっていたら、会えたかどうかわかりません。
さらに付け加えれば、エルフ君は柴犬くらいの体躯ですから、目につきましたが、
これが猫や小型犬であれば、すぐそばを通っても、発見できなかったかもしれないのです。

 

最後に、もう1つ疑問が残るのは、なぜ、ペンデュラムは死んでいると拾ってしまったかという点です。

 

これは、エルフ君と同じ多頭飼育崩壊現場から犬を迎えたOさんと、
こんなやり取りをしていた時、判明しました。

私はOさんに言いました。

「でもなぜ、エルフ君は吠えて居場所を知らせなかったのでしょうか?」

するとOさんは、こんな風に言いました。

「過酷な環境下にいたあの子たちは、いつも仲間の死と隣り合わせでした。
すぐ近くにいた仲間が死んでいくのをたくさん見てきたのです。
そして行政が入った後は、ケージに入れられ我慢を強いられました。
なので私から見て、もう驚くくらい、あきらめがいいのです」

 

Oさんの考えを聞いて、私はすごく合点がいったのでした。
そして詳しい説明は省きますが、ペンデュラムは時に、時間軸がずれたものを拾う場合があるのです。
2月の寒空の中、足を怪我して横たわっていたエルフ君。もしもう一日発見が遅くなったら、
低体温からくる仮死状態、あるいは凍死ということにも繋がったと推測できます。
ペンデュラムでは、エルフ君のあきらめのよさと相まってその状態を先に、
拾ってしまったのかもしれません。

いずれにしても、いつものようにリーディング結果とつきあわせていたら、
修正は可能だったと思います。

 

ここからは、リーディングと事実をつなぎ合わせて浮かび上がって来たものを記します。

 

お母さんが腰痛で、いつものような散歩ができていなかったエルフ君は、
あの日ふいに自由になって、はしゃぎました。Sさんは早く捕まえないとと、焦ってしまいます。
エルフ君はそんなお母さんの様子をみて興奮し、追われて、思わず走り出します。
愉快で走り続け、運動不足を解消しちょっとした自由を謳歌しました。
もちろん、逃げるつもりなどありません。ちょっと遊んで、大好きなお母さんの元へ、
帰るつもりでした。この時、下校途中の小学生に目撃されたのではないかと思います。
畑を走って遊んでいる時か、はたまた斜面を降りた時に、肉球を痛めてしまいます。
取りあえず安全そうな側溝の中、スポンと入って身を休めようと考えたエルフ君。
じっとしていると、お母さんが自分を責め、泣いている気持ちがひしひし伝わってきます。
ガッツのある気の強い子なら、
50mの斜面を何とか上ったかもしれません。
でもエルフ君は気の優しい犬です。過去の過酷な生い立ちから、驚くようなあきらめのよさも持っています。
お母さんに申し訳ないなという気持ちが段々強くなっていく中、じっとして吠えることもなく、
静かに待っていたのでしょう。

さんはこうも書いています。

 

たぶん  エルフは、ずーっとその場所に居たと思います。

振り返った顔は、「かぁちゃん遅いよ」てな感じの顔でした。

 

いつにもましての長文を、お読みくださり、ありがとうございました。

アニマルコミュニケーターの私から言えることは、あなたの愛する犬や猫が行方不明になった時、
気がついた時点で即、行動していただきたいということです。

 

初期の行動が遅くなればなるほど、発見と保護の可能性は低くなっていきます。

そしてアニマルコミュニケーター(信頼できる技術の確かな人物)
ペンデュラム(同じく信頼できる人物)探偵(同じく)などに、
お金が許す限り依頼されることをお勧めします。
多方面からのアプローチは、とても有効と言えるでしょう。

 

でも依頼したからといって、その人たちが発見してくれるものではないということは、
どうか肝に命じてください。もちろん、そうなる場合も多々ありますが、
過度な期待や依存はしない方がいいといえます。

私も含め、依頼された人間が誠実であれば、最大限頑張ってくれるはずです。
でもやはり、探すのはあなた自身なのです。
あなたの愛情と情熱が、行方知れずの愛する子を探し当てる、最強かつ最高のものなのです。

 

最後に、再びSさんの言葉を…。

「エルフが動けないのなら、私が迎えに行かなくてはと思っていました」

どうかみなさんも、もし自分の愛する子がいなくなったら、
この決意を強くもってください。

 

今、迷子になって不安でいっぱいの犬や猫が、無事に家へ帰ることができますよう、
そんな切なる願いをこめて!

 

 

 

 

バーベキューで、水飲みの器を枕に

眠ってしまったお茶目なエルフ君💖

 

 

 

  • 2018.04.08 Sunday
  • 00:43