キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

どうぶつたちの豊かな心

どうぶつに酷い仕打ちをする人たちと話してみると

共通することがあります。

 

それは、どうぶつたちに心がないと思っている人が多いことです。

お腹がすいた、主人(餌をくれるから)に懐く、暑い、寒い…

そういう本能に近いこと以外は、理解できないと思っているのです。

 

「こんな風に捨てたりして、この子がどんなんに悲しいか

どんなに傷ついているか、考えたことありますか?

あなただって、愛し信じていた人に裏切られたら、悲しいでしょう」

と、ある時、5年も一緒に暮らした猫を捨てた人に聞いたことがあります。

 

すると、自分が長年共に暮らした猫をいとも簡単に捨てた

人は、びっくりしたような顔で私を見ました。

その顔はやがて緩み、笑い顔になりました。

私は猛烈に怒りがこみ上げたもので、その人が言った

言葉の詳細を忘れてしまいましたが、私に正気なのか?ということを

聞いてきたのです。猫を指さして、そりゃあ、お腹がすいて困ったとか、

寒さが辛いとか、飼い主はどうしたんだろう?くらいは思うかもだけど、

そこまでだよね?とも言ったのです。

 

今日ご紹介するあかりちゃんという猫の表情を、

そういうことを言う人たちにも、

見せてあげたいものだと思います。

もちろん、どうぶつを愛し彼らに私たち人間と同じ

喜怒哀楽、深い愛(私たち人間がかなわない愛をもっています)を

もっていることを知っている方たちにも、目に見える形で確認していただきたいと思います。

 

前置きが長くなってしまいました。

 

あかりちゃんの心の変遷を、時系列でご紹介していきます。

 

最初は、背景に、白い格子柄が写っている写真。

この写真は生後4か月くらいのもので、あけみという愛称だったころの彼女。

この愛称は、「ダレノガレあけみ」に似ているからと、育児ルームのメンバーがつけました。

その名の通り、正統派の美猫でした。まだあどけなさの残る顔ですが、聡明で繊細な感じが

よく出ています。メンバーたちの手厚いケアーを受けて、

哀しみなど知らない、澄んだ目をしていますね。

 

彼女は、もう1頭の子猫と一緒に里子に出て行きました。

ご家族で見に来て、お子さん2人のうち、お姉ちゃんが気に入ったということで

望まれて、行きました。

 

子猫は成長が速いので、トライアル(お試し)期間は10日前後と短くしています。

あけみちゃんが行ったお宅は、先住猫もいません。そして仲の良い女の子と一緒に

行ったわけですから、通常、健康上の問題でもない限り、帰ってくることはありません。

 

ところが、1か月も経ってから、返したいと言われたのです。

それも、あけみちゃんだけを返すというのです。

理由は懐かないからというもので、こちらから色々な提案をしても

もう返すことを決めた人の、猶予のない返答がかえってくるばかりでした。

 

このご家族に関しては、リーデイングした際感じた家族模様がたくさんありますが、

プライベートなことなので、ここには記しません。

あけみちゃんの心に深い傷を残したことだけ記します。

リビングのダイニングテーブルとか、ソフアーが見えてきます。

そこに夫婦が座っているのですが、喋っているのは一方的に奥さんの方です。

あけみちゃんが懐かないとか、2頭はやはり大変だとか、可愛いと思えないというような

ことを、話しています。

あけみちゃんは、その話を聞いています。聞きたくないけれど聞き耳を立てている感じです。

聞いている気持ちに同調してみると、いらない存在であることに対する悲しみや淋しさが

伝わってきます。

でも、まさか自分がここから返されてしまうとはおもってもいません。

(その当時のこの子には返されるという概念がないので、そういった事態を予想できない)

 

次の写真、右手に猫の顔の段ボールがあるもの。

これは、あけみちゃんが育児ルームに帰ってきた翌日(だったと思います)に

メンバーが撮った写真です。

なんていう顔でしょうか!行き場のないやり場のない怒りを、抱えた顔です。

この顔を見て、猫に心がないなんて言えるでしょうか?

 

次の写真は、花模様のカーテンと共に写っているもの。

これは、帰ってきて1週間くらい経ったあけみちゃん。

育児ルームメンバーの献身や優しさで、ずいぶん顔がほぐれてきましたが、

まだどこか奥の方に固い芯があるような表情をしています。

 

最後の2枚は、新たな・・・というか、本当の家族に巡り合って

あかりという素敵な名前になった彼女。

 

お顔のアップのものは、あかりになってほどない彼女ですが

とても柔らかな、優しい表情になっているのが、お分かりいただけると思います。

 

そして最後は、キャットタワーの上でご満悦のあかりちゃん。

 

イキイキしていて、この子の活発な面がパーンと外に

出てきています。

あの傷ついた、怒りを抱えた彼女はもういないのです。

 

あの暗い尖った目を思い出すたび、私たちは胸が締め付けられるような

思いでいっぱいになっていました。

 

そんなあかりちゃんがこのように変わったのは、

ひとえに、Kご夫妻の優しく穏やで、静かな深い

愛情の賜物です。

 

この世の中で、愛ほど尊いものはないし

愛ほど、他者を豊かにするものはないということの

証明ともいえるでしょう。

 

最後に、もう1人…人ではありませんが、やはり1人と言いたくなります。

深い感謝を捧げたい、猫がいます。

 

K夫妻の愛おしい娘で、若くして旅立った華胡さんです。

華胡さんはK夫妻からご依頼が合って私がアニマルコミュニケーション

した猫さんなのですが、あかりちゃんは、彼女が結んでくれたご縁なのです。

 

そのご縁は導かれたとしかいいようもない、一見、偶然を装った必然の結実なのですが

とても書ききれないので、ここでは割愛します。

 

セッション中、彼女が最後に言った言葉を聞いて、瞬時にあの目が浮かんできたものです。

戻ってきて翌日に撮られた、あけみだった彼女の、淋しく怒りをたたえた目です。

 

華胡ちゃんの言葉を記します。

長文お読みくださり、ありがとうございました。

 

「なにより、ママが一番わかっていることだと思うけれど、

新たな猫を迎えてあげてほしいと思うの。

どんな猫かって、フツーの女の子よ。フツーっていうのは、

ペットショップからじゃない(血統のある猫ではない)

その子は心が傷ついていて、少し影のある子なの。そんなに人懐っこくなくて、

ちょっと私に似たところ(顔、特に目の感じ)があるかもしれない。

その子と暮らしはじめたら、ママはちょっと苦労するの(その子の心の傷を癒すのに)

でも、いい苦労よ!そうなったら私は安心して、

ママの元から完全に旅立っていくつもり。愛と感謝をこめて」

 

 

 

 

 

 

 

  • 2016.12.06 Tuesday
  • 18:20