キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

ミニセッション実例 大震災で被災した猫 ぐーさん

 

先月「猫式」さんで、猫式さんのオープニングメンバーだった猫さんが
ミニセッションに来てくれました。推定14歳の熟女、ぐーさんです。

ぐーさんは、猫好きの人なら虜になってしまう風貌と雰囲気かもしだしている猫さんで、
いつもフアン多かったとか…
最初は違う保護猫カフエにいて、猫式さんのオープニングメンバーに抜擢?されたらしいのですが、
お披露目されないまま、ぐーさんに一目ぼれしたKさん宅に、永久就職したのでした。

それから3年余り、蝶よ花よの幸せな生活を送っているぐーさんですが、
そうは言っても、気仙沼であの大震災を経験しているのです。
今本当に幸せなのか、今の環境はどうか、身体は大丈夫か等々…前から聞いてみたかったということで、
今回、申し込まれました。

お申し込み時には、気仙沼で被災し、猫式さんの前に違う保護猫カフエさんにいたという
情報だけで、詳細はお聞きしないままお話ししました。

まずはぐーさんとコンタクト取った瞬間、感じた印象から…
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大物 動じない あまり動かない 独特の雰囲気と持ち味がある 
人に対しては良いが、猫の中にいると浮いてしまう存在 情愛深い 
穏やか 心の深い所に傷を抱えている(震災経験からくるもの)
身体はとても丈夫
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ぐーさんの印象が一通り伝わってくると、さんさんと日を浴び寝そべっている姿が浮かんできた。
寝るのが大好きで、窓辺にお気に入りの場所が、
複数個所ある。そのどこかで寝ているぐーさん。

気持ちよさそうに寝ている姿で上半身だけ起こしてこちらを見、質問しても良いわ!と伝えてきた。

まず推定14歳と聞いていたので、本当の年齢を聞いてみることに…
聞く前から、私的にはもう15歳だろうという気がしてならない。
そこで、10から15まで数字を並べ、15を強くイメージしながら聞いてみた。
「ぐーさんの本当の年齢教えてくれる(15歳かな)?」
突然、ぐーさんのコロンとした前足が出てきて、まるでカルタでも取るみたいな素早さで、
10歳の文字を叩く。
「私、10歳」
「ええーー?」驚く私。絶対10歳ってことはなかろうと思って何回か聞いてみたが、
確信に満ちた口調で「10歳」と言い放つのです。
人間の女子と同じく、やはり若く言いたい!そんな猫もいるので、ぐーさんもそのタイプと思われる。
「10歳なら、まだまだ元気でいけるわね」と言うと、
ぐーさん嬉しそうな顔になりました。

伝わってきたところによると、ママのKさんはぐーさんの年齢を思うにつけ、ふっと、
「あとどれくらい一緒に楽しく暮らせるのかしら…」と、
不安になることがあるらしいのです。
そのKさんに向けてぐーさんから、「私は身体が、すごく丈夫!だから、あと4〜5年は大丈夫と思うわ!
でも最近、口の中(奥の上部)に違和感があるのよ」
歯石や歯肉炎のことと思われたので、Kさんに必ず伝えると約束した。

次に、今は幸せかと聞いてみました。
「もちろん、今幸せよ!」
「どんな点で幸せか、教えてくれる?」
優しくしてもらって感謝しているという前置きがあって…
「前はひっきりなしに色んな人が来て、回りに猫もたーくさんいたの。私は決して人嫌いではないけれど、
この年齢ですもの。1人でゆったり、こうして寝ていたいの。それにね、夜になってやれやれ人が帰ったと思ったら、
猫たちが騒ぎ出すの。
とくに若い男の猫たちが色々言ってくるので、ちょっとうんざりだったわね」

これは前にいた保護猫カフエのことらしい。

「猫カフエの前のことを、聞いてもいいかな?」
こう聞くと、目の前に映像が浮かんできた。
震災で被災したが、前の飼い主さんは生きている。キャリーバックに入れられたぐーさんが、
家族と一緒に避難している感じが伝わってきた。
中年の女性と子供(と言っても成人している)の家族に飼われていた。
とても大事にされていたが、一緒に暮らせる状態でなくなったため、自分たちと一緒に暮らしているより
幸せになってほしいと思い、手放す決心をした。
映像がかなり鮮明だったので、もっと踏み込んでいいかなと思い聞いてみた。
「地震の時のこと教えてくれる?」
聞いた途端、古い棘に触れたようなチクッとする痛みが走った。同時に、気持ちが乱れる・揺れる感じがしてきた。

一見すると、ひょうひょうとして達観した感じのぐーさん。今はとても幸せなぐーさん。
それでも、心の奥深くにいまだ傷を抱えているのだと、改めて痛感した。
「ごめんね。変なこと聞いて」
「ううん…でも、思い出したくない」

この後話題を変えたが、ぐーさんからは「お母さん」という言葉に込めた
懐かしさみたいな感情が、静かに伝わってきていました。

お母さんとはKさんのことか?と聞いても返事をしなかったので、前の飼い主さんのことかと思います。
これは前のお母さんを忘れられないとかではなく、「お母さん」という言葉を聞くとき、
悲しくなり懐かしくもあるという、複雑な感情でした。

Kさんとの生活が充実していて愛情も充分感じていること、ぐーさんの類まれないキャラクターですから…
古傷が痛むといった状態ですんでいると思いますが、未だ傷が癒えないままの動物たちもたくさんいるのだと思うにつけ、
震災はいまだ終わっていないと痛感したセッションでした。

あっ、Kさんからお聞きしましたが、ぐーさんはやはり今年15歳ということでした。(笑)
ぐーさん、いつまでも若々しく幸せに!

  • 2015.09.24 Thursday
  • 22:31