キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

猫式さんミニセッション実例 トム君から再会のメッセージ




先月の29日に開催したミニセッション実例のご紹介です。
5月に旅立ったトム君に謝罪したいという思いで申し込まれたS様は、次男坊という存在のトム君に急逝されて、
深い悲しみの中にいるようでした。

セッションを申し込まれた時も、当日来られないご家族のため、メモや録音は可能かと問い合わせてこられたほどですが…
いざセッションが始まると、トム君の存在を肌で感じられ、思いが溢れてしまって、泣いておられました。
メモノートを出すことなんか、忘れていたのです。

是非ご家族にも内容を知らせたいという思いから、実例としてご紹介することを希望されました。
トム君の、温かく家族を思いやる気持ちに応えるためにも、今回はことのほか長文になりますが、
愛する動物と別れを経験した方は是非、お読みいただけたらと思います。

最初に、トム君を迎えた経緯と別れ、S家の背景、質問内容等から記していきます。

近くのホームセンター内に併設されたペットショップが、トム君との出会いの場でした。
他のワンちゃんはみな、ガラスケースの中からアピールしてくるのに、いつ行ってもトム君だけは、
ケースに背中を向けて座っているのでした。
その様子が気になって、ある日、狭いコインロッカーのようなケースから出してあげたところ、
大はしゃぎして走り回ったのです。
その様子を見て、戻すのが余りに可哀想になったS様は、そのまま連れ帰ってきました。
それから9年、S家の次男坊として愛され幸せだったトム君。
ところが、5月18日、自宅で急逝。その日家にいたのはS様とトム君だけでしたが、
気がついた時には、トム君の身体は冷たく硬くなっていました。


S様の聞きたいこと、トム君に伝えたいことは…
★あの日家に居たのに、異変に気がつけず看取ってあげられなくて、本当に申し訳ない。
表情から想像しても、どれだけ苦しく、辛く、恐怖であったかと思うにつけ、身を切られるような思いになる。
亡くなった時に言いたかったこと、伝えたかったことを知りたい(私たちへの苦言など、なんでも)
★うちの子で幸せだったか?またいつか会えるかも、聞いてみたい

S様の後悔や自責の念がとても強く伝わってくるご質問でしたが、私は、トム君の写真を見た瞬間に、
彼が言いたいことはまったく違う!と、すぐにわかりました。
S様に対する愛と感謝で溢れていたのです。また、1人逝ったことは、トム君の思いやりであり、
生前面倒をかけないタイプだった彼の資質によるところも大きいと感じました。

その証拠に、コンタクト取った瞬間、写真そのものの笑った顔で出てきました。
そして顔から下が、スケルトンのような状態―これは、もうすでに浄化が始まっている、
すなわち、良い旅立ちだったこと、次への準備をもう始めていることを示唆していました。


トム君は笑いながら、生前そうしていたと言って、赤ちゃんのような格好の抱っこ(縦型)で、S
様の肩口から顔を出している姿も見せてくれました。

まず、これらのことをS様にお伝えしたところ…
手間のかからない、かけようとしない気遣いのあるワンちゃんだったこと。食道の病気で、
食後30分は、食べ物が逆流してこないよう、赤ん坊のような体勢で抱っこしていなければいけなかったことを話してくれ、
確かにトム君だ!トムに会えたと言って号泣されました。

そうして泣くお母さんに、トム君はちょっといたずらっぽい口調で、こう言いました。
「ママ、ママは今回の話を聞いた後、自分を責めて悲しむの、もうやめてくれる?そう約束してほしいよ、僕!
そう約束してくれたら、僕はお話するよ」


余りに衝撃的だった突然の別れから、来る日も来る日も、ご自分を責め続けて泣いていたS様は、
トム君にこう言われ、もっと激しく泣きだしてしまいました。

が、しばらくすると顔を上げ、一生懸命笑顔を作ってこう言いました。
「わかりました、私もう泣きません。トムがそう望んでいるのなら、約束します。だから話してください」

トム君には、急逝した時のことから聞いてみました。
私に映像で見せてくれた姿は、S様が発見した時の状況と同じでした。苦しかった部位も、生前病んでいた疾患の部位と一致しました。
(リアルな表現になるので控えます)

「ママ、僕も一瞬のできごとで、大きな痛みに対処するのが精いっぱいだったよ。そして気がついたら、
僕はもう身体の外に出ていて、悲鳴をあげているママを見ていたんだ。僕はママの後ろから何度も吠えて、
ママ悲しまないで!ママのせいじゃないよ!って叫んでいたけれど、もちろんママは気がつくはずもなくて…
ママ、ああいうお別れの仕方は、僕の魂では了承していたことなんだけれど、実際僕自身も意識できていたわけじゃないから、
ほんとに驚いたよ。そしてママ1人に、僕を看取れなかったっていう責任を押し付けたような形になって、申し訳なくおもっているんだ。
でも僕の今回のテーマは、幸せの絶頂で愛する人たちと別れるという経験をしなければならなかったんだよ。
だからママ、寝たきりになってママ達に手間をかけるとかではなく、すっと上に逝っちゃったなんて、
トムらしい最期だったなと思ってくれたら嬉しいよ」
この後トム君は、自分の前世が大型犬だったこと。だから愛想を振ることに慣れていなく、子犬時代、ガラスケースの中で、
1人後ろを向いていたこと…そして今回患った疾患は大型犬に多い病気で、その時の体質を持ち越してきたことなども話してくれました。


そして、自分ほど幸せな犬生はなかったこと。それは単に犬としてではなく、S様も感じていたように、
次男坊、家族の一員として暮らせたことだったと。
息子さんとも種を超えた兄弟のようだったこと、家族みんなで息子さんの参加する催しを見に行って楽しかったこと、
お父さんお母さんの性格まで、実に正確に語ってくれました。

このころになると、大分笑顔が増えてきたS様でしたが…
もっとも知りたかったこと、今後会えるかなという質問になると、やはり大事なことゆえ緊張した顔になってきました。
生前ユーモアがあったトム君は、そんなS様を見越してこう言ってきました。
「ママにさあ、火葬場で送り出すとき、あんなに頼まれちゃあ戻らないわけにはいかないものね〜」

みるみるS様の顔が、泣き笑いのようになりました。
聞けば、あまりの悲しさに送り出せず、いよいよ出棺となった時は、泣き崩れて取り乱してしまったとのこと。
「トムは、なんでも知っていて、なんでもちゃんと見ていてくれるのですね」

そう、なんでも知っている利発なトム君は、もちろん戻ってくると約束した後、その時期やどんな形かも、
S様が思いあたることとして、提案してくれたのでした。


息子さんの進学のことが、ひと段落したころ。ママが関心を持っている保護犬という形で。今度は雌犬を予定していること。

女の子のワンちゃんの箇所だけは、なんとなく腑に落ちない様子のS様に、トム君はとても優しい言葉をかけて、
そのことも明かしてくれました。

「ママ、また必ずや会って、今度は長生きするからね(だから、長生きしやすい女の子の性を選ぶ予定)
その時を楽しみに待っていてね!また笑顔が絶えない家族となること、楽しみだよ。だから、いいね?ママ、僕はもう行くよ!」

来た時はあんなに思いつめた表情でいらしたS様も、最後は嬉しい涙を流して、微笑みながら、トム君の話をされていました。

多くのアニマルコミュニケーターが感じていることでしょう。
私たちが最もお役に立てたと感じる、またやりがいと充実を感じるのは…
他界した、愛する動物たちの通訳になれた時、飼い主さんの涙が微笑みに変わる、その瞬間だと。


わたくしごとですが、8月は私の愛する犬が逝って21年となる月です。
私もかつてS様と同じよう、激しく自分を責めペットロスに長い間苦しんだことがあります。
ペットロスという言葉もない時代でした。

そんな自分が、こうやって、同じ思いでいる方のお役たてたと思える。
それは私にとって、このうえない喜びとなっています。


 
  • 2015.08.03 Monday
  • 01:07