キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾実例 ミミさんは、2年半かけてYさんの元に帰ってきた(白猫 推定10〜不明 女子)🐾

今回は、2年半ぶりに飼い主Yさんの元へ帰ることが出来た猫、
ミミさんの
実例ご紹介です。

 

KIKIのテーブルでは、現在、新規の迷子の依頼は
お受けしていないのですが、

(迷子依頼の難しさは、文中に記してあります)

Yさんは、私がペットシッター時代のお客さんで、
迷子になる前のミミさんと

1度コミュニケーションをしたことがありました。


私と飼い主さん、猫さんの双方でパイプができていたことと、
Yさん曰く、

「たとえミミが生きていても会えないと思うし、
もう生きていないのではないかと思う」と…

なので今回のセッションは、彼女に謝罪し、生死をハッキリ確認して
気持ちに区切りをつけたいというご依頼でした。

 

最初に、なぜYさんとミミさんが離れ離れになってしまったのか…

Yさん自身は、絵に描いたような転落人生と言うのですが、

本当に、ドラマになりそうなくらいアップダウンが激しいのです。

Yさんがミミさんと知り合う前、彼女は生まれ育った地元で一番大きな病院の

受付として働いていました。Yさんは、女同士でも見惚れてしまうほどの美人で、
気質も良い方です。彼女が受付にいたなら、その病院に行きたくなる!
そんな笑顔の持ち主でもありました。


そんなYさんですから、病院に、知人のお見舞いに来た
という男性に見染められ(なんて古い言い方)

恋に落ちて結婚しました。その後男性が大規模な事業を展開している
横浜に越してきて、口コミでお声がかかり、
私がペットシッターとして行くようになりました。
「こんな大きな家に2人で住むの!」というほど大きくて豪華な家で
(我が家の4倍強の広さ(^▽^)旦那さんも、その当時は優しい方でした。

というのも、Yさんはその当時から、ボロボロの猫や気の毒な猫を保護して治療し、
家族にしていたのです。それもみな、年を取った病気の猫たちでした。
その治療費も出してくれ、家に入れることも反対しないというのです。

 

Yさんの家にペットシッターとして通ったころ、私はすでに
アニマルコミュニケーションの勉強を始めていました。
1〜2年後、正式に辞めようと決意して、Yさんにそのことを告げると、
これからはアニマルコミュニケーターとして付き合ってもらいたいと、
うれしいお誘いを受けました。

 

私も彼女が大好きでしたから、喜んでOKすると、早速視てほしいと頼まれたのが、
その当時は外猫だった、ミミさんのことでした。

聞けば、Yさんが病院の受付をしていたころから、
病院の敷地内に来ていた猫と言います。

その頃既に大人で、不妊手術は終わっているが、全く人に懐かない猫だったそうです。
引っ越しの時捕獲してこちらに連れてきたかったけれど、
それがミミさんにとって良いことかわからず、連れてこなかった。
ご飯をあげてくれる猫好きが職員の中にいて、Yさんも月に2度ほど会いに行き、ご飯を置いてくる。

そんな生活を続けてきたといいます。ところがその職員も、
今度結婚して地元を離れることになってしまったというのです。


依頼は、今後ミミさんがどうしたいかということでした。

当時、Yさんの元には高齢の猫さんが1頭いるだけでした。
広い家なので、猫も人も苦手なミミさんでも、部屋を分けて暮らせば問題なさそうです。

 

当時の私は、アニマルコミュニケーター開業の準備をしていた時期で未熟でしたが、

そんな私にピッタリなほど、ミミさんの意思はハッキリしていました。

「私はYちゃんのことが好き。私の好きは、人間からしたらわからないかもしれないけれど、

Yちゃんにはずっと、その気持ちを示してきたつもり。
だから私を忘れないでくれてうれしいし、Yちゃんと一緒に行きたいといつも思っていた」
と、ミミさんは言ったのです。

 

それを聞いたYさんは号泣して、こう言いました。
「やっぱり、そうでしたか!私が会いに行くといつも出てきてくれて、
じっと私を見るのです。帰る時も、必ずひと声『にゃあ』と鳴きました。
でも、決して触らせてくれなかったので、今まで、踏ん切りがつきませんでした」


それからすぐにミミさんを引き取りに行き、その後、Yさんの妊娠もわかりました。
この時期が幸せの絶頂だったと、Yさんは言います。

 

「一緒に暮らしてみると、ミミはとても愛情深い猫で、今では家族の一員です」
という年賀状が来て以来、Yさんからぷっつり連絡が途絶えました。

私は、お子さんが産まれて忙しいのだろうと思っていたのですが、2年ほど経って連絡があっ

た時、Yさんの状況は一変していたのでした。

 

旦那さんの事業が失敗し、家も財産も全て失っていました。
そこから旦那さんの人格が変わってしまい、酷い暴力と酒乱がはじまりました。
Yさんはなんとか頑張ろうと思っていましたが、命の危険を感じることがあったそうです。


お子さんと命からがら逃げだし、子供と一緒に受け入れてくれる寮に入って、
介護の資格を取り、生活を整えてきたそうです。

ミミさんのことは、ご飯をあげてくれた職員の元で預かってもらい
(高齢猫は既に亡くなっていました)生活の基盤が整ったら、必ず迎えに行くと約束しました。


でもミミさんは、その職員の家から脱走して行方知れずになってしまったのです。

 

ミミさん脱走の知らせを聞いた時、私はすぐにミミさんへ意識を向けてみたものです。

間違いなく、生きていると感じました。

私の場合、生きていないどうぶつの写真を見ると、はく製のどうぶつのように見えるのです。

まるで精気がないと言えば、わかりやすいですね。

繋がったミミさんからは、ものすごい緊張感とせわしない動きを感じました。
こんな強いエネルギーを感じる対象どうぶつが、死んでいるわけがないというくらい強いものでした。

 

ただ、その知らせを聞いた時点で行方不明になってから、相当時間が経っていました。

迷子を確実に見つけるのは、いなくなってからの経過時間が何より大事です。

災害救助でも、72時間が生存のラインなどといいますが、迷子の場合もその時間は

大きな目安ですし、短ければ短いに越したことはありません。

見つけて保護できる確率が高いのは、なんらかのアクシデント(事故)で、
たまたま出てしまったが、家から近い所にいる。(もしくは室内に隠れている)
外に出てしまっていても、本猫(本犬)が家に帰りたいと思っている。
飼い主さんのなんとしても!という気持ちが強く、リアルタイムで動けることです。

 

ミミさんの場合は、今いる外の状況が苛酷なのか…話しかけても、短い返事しかありません。

視えてくる景色も、緑や林ばかりです。どうぶつは、自分がいる場所の住所番地が言えませんから、
居場所に目立つ物や特徴的な建物などがない場合、場所を特定するのはペンデュラムに
長けた方ならある程度は可能かもしれませんが、それもどうぶつが常に移動している場合は、難しくなります。

 

その時Yさんに、生きている可能性だけを伝えました。まだミミさんを引き取れる状態ではなかったので
その質問はありませんでしたが、ミミさんの意識の底には、帰りたい意思も感じたのでした。

 

現実的にどうすることもできない状態が続く中、今回、Yさんからの依頼でした。

コンタクトを取ってみると、今回も生きている!という強いエネルギーを感じるのです。

そして今回ははっきりと、「帰りたい」と、言ってきたのでした。

今どこにいるのかと聞いたところ、ミミさんは、元の場所と言うのです。

それを聞いたYさんも私も、まさかと思いました。

Yさんが生まれ育った地元を仮に横浜とするなら、ミミさんがYさんと暮らした地は

距離的に銀座くらい離れているのです。


でも…と、前のセッションを思い出してみると、あの時は緊張感と動きに満ちていたのです。

預かってもらった元職員さんの家は、位置的に言うなら川崎、ちょうど中間地点となります。

 

結果をうけて、Yさんは半信半疑ながら元いた病院へ行ってきました。
元々猫のためならなんでもする彼女のことですから、手描きのビラを配り、
今いる職員さんにはミミさんの写真を渡して頼みました。

 

しばらくして、お掃除のおばさんから連絡が入ったのです。

「このビラに書いてある通り、すごい人見知りの猫で黄色い(実際はオッドアイ)目をしている猫を、
1か月ほど前からみるよ」と…

「本当ですか!」色めきたったYさんは、尻尾は大きく曲がっているかと聞きました。

ミミさんはかなり特徴的な鍵尻尾をしているのです。
でも、人見知りで写真も嫌いなミミさんでしたから、尻尾が写った写真はなかったのでした。

するとおばさんは、「いつも遠くに座ってじっとこっちを見ているだけだから、
尻尾まで見えないわ。あ、それにね、色はこんな風に白じゃない。その猫、グレーだよ」

 

がっかりしたYさんから電話があって、2人でこう呟きました。

「グレーでは違いますよね…ミミは、全身真っ白だったから」

「そうですね…あ、でもでも、もし汚れていたとしたらグレーに見えない?」

 

先週の休みの日に駆けつけたYさんの目に飛び込んできたのは、
汚れてグレーにしか見えないけれど、紛れもなくミミさんでした。

Yさんが泣きながら、「ミミ!!」と呼びかけると、最初地元に会いに行った時のように

しばらくじっと、Yさんを見つめていたそうです。

Yさんは号泣してしまい、謝りながら彼女の名を呼んでいました。

すると一瞬姿を消したのですが、Yさんの背後に気配を感じました。

振り向くと、ふくらはぎに、あの特徴的な尻尾を巻き付け「にゃ!」と鳴いたそうです。

Yさんはすぐに抱き上げ、グレーの身体に顔を押しつけて、泣きました。

するとミミさんは、静かに喉を鳴らして応えたそうです。

 

今ミミさんは、ペットホテルを併設したどうぶつ病院で過ごしています。

今月末にはペット可の新しい家に引っ越すYさんは、2年半ぶりの猫生活が始まります。

 

Yさんとミミさんの話が、全ての迷子猫に当てはまるわけではありませんが、

少なくとも、猫はかなりの帰巣本能があることは間違いありませんね。

 

Yさんとミミさんが再会できたのは、獣医さんの見立てによると、
彼女の身体が丈夫で健康だったこと、人見知りが幸いしてケンカや事故、虐待を回避できたことと。

私の視点からは、ミミさんが元々外猫で生きる術に長けていたこと、

そして、Yさんに対する絶対的な愛があったからと思っています。


今度こそ、最後まで離れることなく、ずっと幸せでいられますように💖

Yさんとお子さんと、ミミさんに大いなる存在のご加護がありますよう

祈っています💖

 

ミミさんのお写真は、元の旦那さまへの配慮や、写真嫌いのミミさんの気持ちを汲んで、
今回イメージ写真にいたしました。

実物は、かなりの美猫です〜😻
 

長文お読みくださり、ありがとうございました。

 

 

  • 2020.10.10 Saturday
  • 19:30


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