キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾目が見えなくなったことをどう思っているのか?どんなことに注意して暮らしていきたいか?くうさん(Mix猫 推定12歳 女子)の実例🐾

今回ご紹介するのは、定期的に相談してくださるI家の外猫、
くうさんの目が見えなくなって、それに対する今後のご相談の実例です。


くうさんは推定12歳ですが、高齢猫の目の疾患で多い
緑内障ではありませんでした。
今ペットの社会も高齢化が進んでいますので、
年齢を重ねるとさまざまな理由で視力を失うことがあります。

どうぶつの視点から、見えなくなった日常をどう感じているか聞くことは、
とても参考になると思います。たくさんの方にお読みいただけたら…
と、ご紹介していきます。

 

最初に、前記した定期的にご相談という点、くうさんが外猫でいる現状からご説明します。

くうさんがI家に来るようになったのは、かれこれ10年ほど前で、
既に大人の猫でした(当時推定2歳)

I家は、完全室内飼育で、ピロ君(キジ14歳)、サキさん(三毛14歳)
という兄妹猫がいます。当時はくうさんも若く、家に入りたがることもなかったので、
不妊手術をし、I家の外猫として面倒をみていました。

 

くうさんは、とても賢くて穏やかな猫さんです。
Iさんご夫婦は、外にいるけれど、I家の猫という認識でお世話をするようになりました。
外猫と言っても、添付写真を見れば、どれだけ可愛がって大事にされているかは一目瞭然です。
掲載写真は、くうさんの恵まれた生活のほんの一部です。


Iさんは、毎日くうさんの様子を家の中から見ては、ここが不自由そうと思えば
旦那さんにお願いし、改良に改良を重ねてきたのでした。
お庭全体がくうさん仕様で、パラソルがかかった砂場のトイレは、
くうさん専用の豪華トイレになっています。

「ここまでするなら、お家に入れたらどうなの?」と思う方もいらっしゃると思います。

Iさんも本当はそうしたいのですが、お家の中にいる深窓のご令息
ピロ君(キジ猫男子14歳)が、許してくれないのです。

甘えん坊でヤキモチ焼のピロ君は、外のくうさんにママの気持ちがいくと、
面白くなくて仕方ないのです。その気持ちを表すのに、
何年か前から、オシッコという手段を使うようになりました。

 

最初にご相談があったのは、ピロ君のオシッコ問題に関してのお悩みだったのです。

相談があった時から比べると、今ではずいぶん改善したピロ君ですが、
とても繊細な猫君なので、ちょっとしたことで再燃してしまいます。
それで、よくご相談をいただくのでした。

 

今回、くうさんの様子が変だと気づいて病院へ連れて行ったところ、
医学的見地からみると、片目は見えていない。
かすかに見えている片目も、そう遠くないうちに見えなくなると診断されてしまいました。

 

治療に関しては医師の指示に従ってやっていくのですが、Iさんは心配のあまり、
とても落ち込んでしまったのでした。

いつからそうだったのか、今くうはどんな気持ちなのか、身体的な痛みや苦しさはないのか?
今後、どうしていきたいかなどと、心配し始めると、きりがありません。


とても可愛がっているだけに、目が見えなくなったくうさんが不憫でたまらないIさんは、
こんな風に訴えてきました。

「そういえば、くうの様子がおかしいと気づいたころ、滅多に鳴かないくうが、
家の中に入りたそうな様子で、鳴いたことがあったのです。
あれは、目が見えないことを訴えていたのかと思うと、可哀想で仕方ありません。


ここからは、実際今の状態をくうさんはどう感じているのか?

リーディングでわかった、くうさんの気持ちを記していきます。

とても賢い猫なうえに、私とは何度もお話ししていることもあって、
自分の状態を詳しく教えてくれた、くうさん。

 

「今は両目とも、ほぼ見えていないと感じているの。見えていないというのは、
以前のように、物の形をしっかり認識できていないということ。
ただぼんやりと明るさは感じているし、近寄れば物の輪郭を感じ取ることはできている。
そして、今の状態に、ずいぶん慣れてきたの。最初はずっと夜が続いているか、
曇りなのかと思っていたけれど…自分の目が原因と気付いた時、すごくショックだった。
このまま私はどうなってしまうのだろう!と、不安で怖かったわ」

※Iさんが家の中に入りたそうに訴えていたと感じたのは、この時期のことでした。

 

でもどうぶつたちの前向きな姿勢には、いつも感心します。
今の状態を、くうさんはこんな風に教えてくれました。

 

「今では、ヒゲの感覚、臭覚、聴覚、足裏パットの感触で、敷地内は大体大丈夫になってきたの。
ただし、上下移動の際、距離感(どのくらい飛べばいいかがわからなくて、ジャンプするのが怖い)
がつかめなくて、高いところは行きたくないわ」

※Iさんによると、以前はI家の車の音がすると迎えに出て来て、ボンネットの上に乗ったそうですが、
今はしなくなったと…くうさん自身も、目が見えないことで、高低差の感覚が
上手くつかめないと言ってきましたので、彼女の現状を正確に把握することができました。

 

次に、目の痛みなどはないか聞いてみた所、こんな風に教えてくれました。

「痛みはないけれど、(見えなくなって眼球を動かさないから)違和感があるの」

この答えには私も驚いて、なるほどと思ったものです。

私たちは普段意識していませんが、色々な物を見るのに、眼球をせわしなく動かしているのですね。
見えない=眼球を動かさなくなることで、目の筋肉を急に使わなくなるのです。
急に使わなくなったもので、硬直したような違和感がある。
それは考えてみたら当たり前の感覚でしたが、盲点でした。

 

高低差の感覚が、自分でもわかりにくくなっているくうさん。
添付写真にある豪華な設備に関して、どんな風に改善したらいいかも聞いてみました。

「間取りというか配置は、なるべく変えないでほしい」

この答えに私はまた驚いてしまい、聞き返しました。

「どうして?」

「今までの配置や場所が頭に入っているから、今の時点で変えられると、
逆に混乱しちゃうかもしれない」

「なるほど!わかりました」


さらに詳しく聞いてみると、こんな風に教えてくれたのです。

※もし変えるなら、場所や配置は変えず高低差を少なくして、調節してあげる。
また今後何かを変更する場合は、一気に変えないで、1ヶ所ずつ変更していく。

慣れたら次の箇所の変更という感じですすめていくと、くうさん的には楽。

 

私たちは可哀想と思うあまり、ついつい色んなことを一気に進めたくなるものだと思いますが、
犬や猫たちの身になったら、今回くうさんが教えてくれた通りだと思います。

 

他にも色んなことを聞き、それに対し、ちゃんと自分の意見を話してくれたくうさん。


今回ピロ君にも、今後くうさんを家に入れることで話を聞き、随分落ちつきを取り戻された
Iさんでしたが、何日か経って、こんなメールをいただきました。

「今日くうが、以前上っていた塀に、何事もなかったように上って歩いているのを見ました。
それを見て、私も(心配して)メソメソしている場合じゃないと思いました」

 

どうぶつ達は、自分の身体の変化や置かれた状況に、私たちが思っているよりずっと

柔軟で、前向きです。

そのことを心の片隅に置いておくと、なにかあった時、私たちは悲しみだけに囚われなくてすみますね。

 

いつもブログを読んでくださっているIさん。「くうの話が、他の方の参考になるなら是非!」と、
実例掲載に快諾してくださいました。ご協力に、深く感謝いたします💖
いつも落ち着いていて、とてもわかりやすく気持ちを話してくれるくうさんには、
リスペクトの気持ちを送ります💖

 

猫中心に生活されているIさん。これからも、色んな事があるかと思いますが、

彼らから喜びや新たな学びをもらえる生活は、本当に豊かなものです。

ピロ君、サキさん、くうさんと共に、心豊かなCatLifeを💖💖

 

長文お読みくださり、ありがとうございました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 2020.07.22 Wednesday
  • 12:08