キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

🐾 お腹の調子が良くなったのに、なぜ今までのフードを食べてくれないの?(フェレット トニー君(男子2歳)の実例🐾

トニー君が話してくれた、今までのフードを食べない気持ちは、
知ってみれば目から鱗、納得の理由なのですが、
フェレットに限らず、全てのどうぶつと暮らす飼い主さんに
役立つお話しです。是非ご一読くださいませ。

 

お腹が緩くなって下痢をし、ご飯を食べなくなった
(お食事中の方がいましたらごめんなさい)トニー君。
病院を受診し、消化器系統が弱いという診断で、
投薬治療を受けました。

投薬を続けて、お腹の調子はほぼ良くなりました。
なのに、今まで食べていたドライフードを、
全く食べなくなってしまったというのです。

 

最初に、トニー君がお姉ちゃんと呼ぶNさんの気持ちから記してみます。

セッションの申し込みがあった時、文面から感じたのは、
Nさん自身がかなり悩んで煮詰まっている(どうしていいかわからなくて袋小路状態)
そんな気持ちを、強く感じました。

 

どうしてNさんがそうなってしまったのかですが、
前にも、同じようにドライフードを食べなくなってしまったというのです。
その時獣医師からは、「フードに飽きたのだろう」と言われて、
種類を変えたと言います。すると、食べるようになってくれました。

 

今回も、フードを変えれば食べてくれるのか…
でも何かある度にフードを変えていたのでは、そのうち食べるフードが
無くなるのではないか…そんな思いの中、病院から処方された療法食と栄養補助を、
1日3回あげていました。でも療法食では、体重が戻ってこないのでした。
フェレットの体重は、どんなに大きい個体でも2前焚爾任后
また体調を崩して食べられなくなったらどうしよう…
と思うと、今回トニー君の下痢が続き、
ぐったりして遊ばなくなってしまった時の姿が浮かんできます。
獣医師からは、「療法食だけでは栄養が偏ってしまうし、
しっかりと元のフードを食べられるように!」と指示されました。

でも食べてくれない…こんな時、Nさんでなくとも悩んでしまいますよね。
 

1年半くらい前に、トニー君たち(同居のフェレットさんたちも)と
お話ししたことがあったもので、トニー君のことはよく覚えていました。
少年ぽくてキュートな男子で、とても遊び好きでした。
そして、純粋で精細で優しい子でした。

 

コンタクトを取ってみると、その印象は全然変わっていませんでした。

私が、「またお姉ちゃんに頼まれてお話ししにきたの」と話しかけると…

「ああ、またあの時と同じ人だね?よかったー、
お姉ちゃんから聞いていたから待っていたよ。
『またあの人に話聞くからねって』と、
お姉ちゃんちゃんは言っていたんだ」と、優しい口調で話しました。

 

そこで…「そうそう、お姉ちゃんは、すごく心配していますよ」

と切り出してみました。すると…

「うん、うん。わかっているよ僕。ごめんね、心配かけて。
お姉ちゃんが、いつもいつも、僕に『食べてね』って言うから、
僕、わかっているよ」


一生懸命謝ってくるトニー君。優しい性格と、
Nさんの心配する気持ちを充分感じ取っているのです。

ここで、心配しているNさんの様子が伝わってきたのですが、
心配を通り越し、どれくらい食べたか見張っているような(^^;雰囲気が伝わってきたのです。

 

こんな風に心配事がある時、人は、性格によって大体2パターンの対応に分かれます。

のんびり、おっとり、あるいは依存型の人。
そういう方は、食べなくても放っておく、あるいは色んな人に助言をあおぎ、
結局どうしていいかわからなくなってしまう。

 

もう一方は、自分がなんとかせねばという責任感の強い真面目なタイプ。
私もかつてこのタイプでした(^^ゞ

思い詰め、なんとかせねばの気持ちが先行して、他の視点が持てなくなってしまうのです。

 

実際Nさんも心配のあまり、いつもトニー君の食事している姿をWatchし、
時に、トニー君の口に、ドライフードを押し入れたこともあると言うのでした。

こうなると食べたくない本人としては、心配が圧力になってしまい、
雰囲気を敏感に察知する小さなどうぶつたちは、益々食べない傾向にあります。

 

トニー君が食べない理由は、
「心配のあまりそれが重圧になってしまっているから?」
と思う方も、多いことでしょう。

実際、どうぶつたちの行動学の視点からののアドバイスでは、
こういう回答があると思います。
「あなたが気にしすぎ(または補助しすぎ)だからです。
放っておけば、食べるようになりますよ」

 

ところが今回のトニー君の気持ちは、そうではなかったのです。

トニー君は、前のドライフードを食べなくなった理由を、こう言いました。

「今まで食べていたフードがずっと続くと
(体質的に腸が弱いので)どうも、お腹が痛くなってしまうんだ。
(今回のように)1度そうやってお腹が痛くなると、あのフードを食べると、
またお腹が痛くなって下痢するかもっていう風に、
僕の中では繋がってて…だから、食べる気持ちになれないよ」

 

お腹が元々弱いトニー君。同じフードを食べ続けていると、
季節の変わり目や気温、湿度などの関係もあって、お腹が痛くなり、
下痢をしてしまうのです。1度お腹が痛くなったフードを食べると、
またお腹が痛くなるような気がして、同じフードを食べたくないと言うのでした。


これは私たち人間にあてはめてもそうですよね。
何かを食べて、お腹が痛くなって下痢が続いたとします。
お腹の調子がよくなっても、当分、その食べ物を食べたくないものです。

 

つまりトニー君は、飽きたのではなかったのです。
そのフードを食べたらお腹が痛くなるという記憶が薄れるまで
他のフードに変えてほしいのでした。

 

トニー君の気持ちを知って、すっかり安心したNさん。
早速、違う種類のドライフードあげたそうです!

 

余談ですが、猫もフード飽きると言われています。

これには諸説ありますが、有力なものとして、猫の狩りの方法説があります。
単独待ち伏せ型(犬は群れで追う狩り)の猫は、同じものを食べ続けて、
もし環境が激変してその種の生きものが途絶えてしまったら、
食べるものが無くなってしまいます。その野生時代の名残から、
時々食べる物を変える習性があるというのです。
いわば種の保存のため、食べ物を変えて調整しているわけですね。

 

私個人としては、1種類だけあげ続け、
〇〇のフードしか食べない!猫になってしまうと、
病気をした時に困ってしまうと感じています。

「うちの子は、好物の鯵で(お刺身で、お肉で)復活しました!」
ということがよくあるからです。

 

今回トニー君が話してくれた気持ちは、
多くの飼い主さんとペットにとても役立つことだと思います💖

実例掲載を快諾してくださった、Nさんとトニー君に感謝をこめて💖

 

※今回、写真はイメージを使っています。

 

 

 

  • 2020.07.01 Wednesday
  • 18:51